F1バーレーンGP決勝
アロンソ苛立ち「これほどパワーのないマシンで走ったのは生まれて初めて」

 マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、F1バーレーンGPでパワーユニットのパワーが不足していたと嘆き、それは「印象的」なレベルだったと語った。

 バーレーンの週末を通してホンダのパワーユニットにはトラブルが相次ぎ、金曜にはストフェル・バンドーンに2回、土曜予選ではアロンソに、それぞれMGU-Hのトラブルが発生した。日曜にもスタート前にバンドーン車にパワーユニットのトラブルが見つかり、彼は決勝に出走できなかった。

 アロンソは15番グリッドからスタートし、11位、12位あたりを走り、入賞を狙っていたが、決勝残り2周のところで、何らかの問題が発生したと感じてピットに戻り、リタイアした(14位完走扱い)。

 レース中、無線でエンジンのパワーのなさに不満を訴え「人生のなかでこれほどパワーのないマシンでレースをしたことはない」と述べていたアロンソは、レース後のインタビューで改めてこう語った。


 「ストレートでのスピード(のなさ)は印象的だった。レースの間ずっとだ」とアロンソ。

 「入賞圏内に近いところを走っていたが、今回のグランプリからこれ以上の結果を引き出せるような力が僕らにはなかった」

 「ストレートでミラーを見ると、300メートルか400メートル後ろに他のマシンがいるのが見える。ホイールで設定を変えたり(チームの)指示を聞いたりしてブレーキングに入ると、もうそのマシンがすぐそばにいる。あり得ないと思ったよ。そういうことが何度かあった」

 「でもそれが僕らの現状だ。そういう意味できついレースだった」

 「通常の状態と比較して今日の決勝で僕らがどの程度のパワーを発揮していたのか知らないけど、いずれにしても僕らはあまりに遅すぎる。予選でも決勝でもそうだ」

 今の状況はしばらくは変わらず、厳しいグランプリが続くものとアロンソは考えている。

 「辛抱強く待たなければならない。今後改善が見られるのを待つんだ。ただ、さらに3戦か4戦は苦労するだろう」とアロンソは語った。

 「ロシアもエンジンが重要なサーキットだ。バルセロナはストレートがあまりないコースで、そういうタイプは今年初めてだ。そこでは比較的競争力を発揮できるだろうけどね」

 「(バーレーンでは)中国やオーストラリアほどのペースがなかった。今日は今までよりも少し遅かった。さらに進歩し続けなければならない。パッケージの弱点が何なのかは分かっている」

 バーレーンGP明けの月曜から、アロンソは5月のインディ500初参戦への準備を開始するという。

 「インディ500に少し力を入れ始める。明日から勉強し、チームと連絡をとって、初めてテレメトリーを見せてもらうんだ。レースで何が行われているのかを知るためにね」

 「気持ちをリフレッシュさせるのにいいと思う」 

《追記》
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as-web.jp(2017-04-17)