【マクラーレン・ホンダ】
アロンソ「勝てない理由はひとつ。それはホンダだ」

 フェルナンド・アロンソが、マクラーレンが抱える唯一の問題は「ホンダ」だと発言した。

 【マクラーレン・ホンダ】アロンソ、とうとう怒り爆発「ホンダはパワーも信頼性もない」

  2015年に復活した伝説的F1コンストラクターであるマクラーレン・ホンダだが、3シーズン目を迎える今季もホンダパワーユニットが目を覆いたくなるような悲惨な状態に陥っている。

 2005年と2006年にルノーで2年連続F1チャンピオンとなったアロンソだが、その後タイトル獲得のチャンスからは長く見放されてしまっている。

 2014年のレギュレーション変更によりメルセデスAMGが圧倒的な強さを見せたとき、それに打ち勝ってF1タイトルを手にするにはホンダと組む必要があると判断したアロンソは2010年から5年間在籍したフェラーリを離脱して2015年にマクラーレン・ホンダのプロジェクトに加わった。しかし、これまでの2年間は優勝どころか表彰台にも上れないという苦戦を強いられてきたのは誰もが知るところだ。

■自虐的ジョークまで飛び出したアロンソ

 そんなアロンソにとって、シャシーやタイヤのレギュレーションが大きく変わり、ホンダパワーユニットも熟成の域に達するであろうと期待していた2017年シーズンだったが、スペインのバルセロナで行われている公式シーズン前テストにおいてまたもやホンダパワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足が明らかとなり、さすがにその忍耐も限界に達したようだ。

 今シーズンからF1マシンの空力効果(ダウンフォース)が強められ、よりグリップの高いワイドタイヤが導入されたことにより、これまではアクセルを緩める必要があったバルセロナ-カタルーニャ・サーキットのターン3も今年はアクセル全開で駆け抜けることができるようになったと言われている。

   マクラーレン・ホンダの今季型車MCL32も、そのターン3をアクセル全開で抜けることができているかと質問されたアロンソは自虐的に次のように答えた。

 「うん。だけど、僕たちは多くのコーナーにおいてアクセル全開で走っていると思うよ!」

■現在唯一の問題はパワーユニット

 今年のホンダパワーユニットは実際のところ何がまずいのかと尋ねられたアロンソは、ジョークを交えて「それはホンダに聞くべき質問だと思うよ。僕はエンジン設計者じゃないからね。多分、いつかそうなるかもしれないけれどね」と答え、次のように付け加えた。

 「シャシーに関してはすべてうまく機能しているよ。僕たちの問題はひとつだけだ。それはパワーユニットだよ」

 「先週の仕様も今週のものも、僕たちが信じ、期待していたものを提供してはくれなかった。だから、オーストラリア(開幕戦/26日決勝)ではどうなるか様子を見るしかないよ」

  「この状況は昨年と似ているけれど、今年はさらに不満が募るよ。新しいレギュレーションが導入されることに大きな期待を抱いていたからね。冬の間に差を縮められるだろうと期待していたんだ」

 そう母国スペインの報道関係者に語ったアロンソは、次のように締めくくっている。 「このチームでは勝利する準備が完ぺきに整っているんだ。ホンダ以外はね」

topnews.jp(2017-03-09)