ホンダ 中国に新工場 19年稼働 市場回復追い風

 【武漢・赤間清広】ホンダは8日、中国内陸部の湖北省武漢で新工場の建設に着手した。ホンダは昨年、中国の景気減速を受け新工場建設をいったん見送ったが、自動車市場の急回復を受け生産体制の増強に踏み切った。

 新工場は2019年前半の稼働を予定し、生産能力は年12万台。武漢市内などにある既存工場を合わせた中国国内の総生産能力は計125万台となり、日本(総生産能力107万台)を大きく上回る生産拠点となる。

 中国では年末に期限を迎える自動車減税の駆け込み効果で新車販売が急増。今年1〜11月の日本メーカーの累計販売台数は、ホンダが前年同期比28・3%増の111万4822台となったほか、日産自動車が119万2100台(9・3%増)▽トヨタ自動車110万300台(10%増)といずれも好調だ。ホンダの八郷隆弘社長は現地での記者会見で「内陸部や若い人たちの購買意欲は高く、潜在力がある」と述べ、市場拡大は今後も続くとの見通しを示した。

《追記》
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毎日新聞 東京朝刊(2016-12-09)