超高級バイク、年明けから納車 ホンダ、生産現場を公開


 ホンダは27日、オートバイのロードレース世界選手権の最高峰「モトGPクラス」で活躍する競技車両「RC213V」を、一般道で走れる仕様にした「RC213V―S」の生産現場を報道陣に公開した。

 1台2190万円(消費税込み)という超高級バイク。ホンダ熊本製作所(熊本県)で、選抜された熟練の作業員約25人によって丁寧に手づくりされていた。

 エンジン製作、部品加工、溶接、塗装、組み立てなど、すべての工程は手作業だ。組み立てでは、作業員たちはナットを電動工具ではなく手で締め付けたうえで、締め付けの強さを一つひとつ記録。こうすることで、部品の締め付けにバラツキがでることを防いでいるという。

 ログイン前の続き生産ペースは1日1台。来年末までに約250台をつくる。すでに世界から300件以上の購入希望が寄せられている。日本では43件の商談が進んでおり、年明けから納車を始める。

 ホンダ二輪事業本部の鈴木哲夫執行役員は「世界に負けない日本のものづくりの力を1台1台に凝縮させた」と話している。(榊原謙)

asahi.com(2015-11-28)