ホンダ、前輪駆動用10速ATを開発 乗用車向け 燃費6%向上

 ホンダは中大型の乗用車向けに、次世代のオートマチック・トランスミッション(AT、自動変速機)を開発した。前輪駆動(FF)用の10速ATで、従来の6速ATよりもきめ細かい変速ができる。加速性能が高く、燃費が従来比で6%向上する。市販車への搭載時期は未定だが、中長期的にガソリンエンジンの大型車を中心に10速ATに切り替える方針だ。

 開発した10速ATは独自技術で、FFに搭載できるように小型にした。アクセルの強さに応じて、ギアを2段、3段飛ばし、加速できる。緩い加速時には低いエンジン回転で、スムーズに走る。また従来のホンダの6速ATに比べて、定速で走る時にエンジン回転数は26%以上低減する。燃費向上で、欧米で厳しくなる環境規制に対応する。

nikkei.com(2015-11-01)