圏央道、31日に西側区間全通…4高速と接続へ

 国土交通省は16日、31日に開通する首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の桶川北本―白岡菖蒲インターチェンジ(IC)間の一部を報道陣に公開した。

 この区間の開通で、西側主要区間が全通することになる圏央道を経由し、東名、中央、関越、東北道の4本の高速道路がつながる。沿線では物流拠点や製造工場の開設が相次ぎ、首都圏のネットワークが変わりつつある。

 「経済に大きなインパクトを与える」。国土交通省の担当者は16日、効果を強調した。都心から半径40〜60キロ・メートルを巡る圏央道は、全体の8割の約240キロ・メートルが開通する。これまで2時間20分かかっていた久喜白岡ジャンクション(JCT)―茅ヶ崎海岸IC間が55分短縮される。

 圏央道の沿線には物流施設や製造業の進出が相次いでいる。経済産業省によると、2014年に沿線の工場立地面積は全国平均の約3倍に達した。米物流施設大手プロロジスは14年4月、今回開通する桶川加納ICから3・5キロの市街地に大型物流施設を開設した。家具製造販売大手のニトリホールディングスも、東北地方への出荷が見込める幸手(さって)IC(埼玉県幸手市)近くに大型物流拠点を18年に設ける。

yomiuri.co.jp(2015-10-16)