4代目プリウス、世界初公開…燃費10%向上

 【ラスベガス=小川直樹】トヨタ自動車は8日、6年ぶりに全面改良した主力ハイブリッド車(HV)「プリウス」の新型モデル(北米仕様)を米ラスベガスで世界初公開した。

 1997年の発売以来、世界のHV市場を切り開いた看板車種の4代目となる。中核モデルの燃費性能を3代目よりも10%高め、HVでは世界最高としている。

 日本仕様の燃費性能は、カタログ値でガソリン1リットルあたり40キロ・メートルに達するとみられ、同社の小型HV「アクア」(37・0キロ・メートル)を上回る見通しだ。国内では10月29日に開幕する東京モーターショーで披露され、2015年末に発売する。

 4代目は、ハイブリッドシステムを小型軽量化したほか、エンジンの効率を改善して燃費性能を一段と向上させた。自動ブレーキなど安全機能も強化した。トヨタの新しい設計・生産手法を採用した第1弾で、走行性能の向上とコスト削減を両立させたという。

 プリウスは、累計の世界販売台数が350万台を超えている。

The Yomiuri Shimbun(2015-09-09)