第86回都市対抗野球:2次予選南関東大会
 ホンダ、12年連続ドーム

 東京ドームで開かれる第86回都市対抗野球大会の2次予選南関東大会(日本野球関東地区連盟、毎日新聞社主催)は6日、千葉市のQVCマリンフィールドで2試合を行った。第1代表決定戦は、ホンダ(狭山市)がJFE東日本(千葉市)を降し、12年連続30回目の本大会出場を決めた。【遠藤大志】

 ◇ホンダ接戦制する

 ▽第1代表決定戦

   ホンダ(狭山市)
     001112010=6
     001200010=4
   JFE東日本(千葉市)

 ホンダは三、四回、阿部と三浦のソロ本塁打で試合を優位に展開。四回に逆転されたが、五回に井上の本塁打で追いついた後、スクイズ2本などで勝ち越した。JFE東日本は八回に1点を返したが、力尽きた。

 ◇「今年こそ本大会で活躍」誓う ホンダ・三浦大和左翼手

 「打った瞬間、越えたと思った」。先頭打者で打席に立った四回、内角高めのチェンジアップを左翼席に運び、ガッツポーズで本塁を踏んだ。

 昨年の南関東大会第2代表決定戦でもJFE東日本と対決。延長十二回にサヨナラ適時打を放ったが、本大会では出場の機会を得られなかった。「スタメン争いに勝てなかった。力不足だった」と悔しさをにじませる。今季は打撃コーチを兼任する多幡雄一選手(32)と、打撃フォームを徹底的に見直した。懐のより深いところでボールを捉える打法に変え、広角に打ち分ける技術を習得。確実性が増し、出塁率がアップした。

 チャンスをものにするしたたかさが持ち味で、試合で目立つことが一番の励みという。長谷川寿監督が「成長が楽しみな選手」と期待を寄せる社会人2年生の23歳。「若い世代の力を生かして勝ち進む」。その言葉には、今度こそ本大会で活躍するとの思いがにじんでいた。【遠藤大志】

 ◇逆転、チームに感謝

 ○…「もう若手ではない。先輩の胸を借りることもできない」。先発したホンダの桜田裕太郎投手(28)はこの日、重圧から朝4時半まで眠ることができなかった。試合は四回までに与四球3で、逆転を許して無念の降板。その後は若手の活躍と後続投手の好投でチームは勝利し、「救われた」と感謝をにじませた。「しっかり練習して結果を出す」。本大会での活躍を誓った。

mainichi.jp(2015-06-07)