ホンダ、新型「ジェイド」の部品調達で国産品採用を拡大−
円安進行で海外製は2割弱に

 ホンダは13日発売する新型ミニバン「ジェイド」の部品調達について、円安の進行を受けて国産部品の採用率を当初計画より高めたことを明らかにした。円高下にあった開発初期段階の試算に基づいて、当初は海外部品採用率(金額ベース)を35%と計画していたが、実際は2割弱にとどめた。円安が国内生産車種の部品調達に影響を与えていることが鮮明になった。

 ジェイドは2013年秋に中国で現地生産を始め、日本に先行して発売した。13日発売する日本仕様は狭山工場(埼玉県狭山市)で生産する。日本と中国仕様の違いは基本的にはパワートレーンだけで、当初は部品の多くを中国から調達する方針だった。

 円高下にあった開発初期の段階では、中国からの輸入を含めた海外部品採用率を35%とする計画だった。その後、円安が進行。「円安に振れてからあらためて試算すると、海外部品のメリットが当初より少なくなった」(開発責任者の印南泰孝氏)ため、海外部品採用率は2割弱となった。新たに日本で型を作って日本で生産した方がコスト面で有利になる部品が増えたという。

 新型ジェイドで採用している海外製部品はシートのトリムやフレーム、ウォッシャータンクの部品など。中国のほかにタイからの輸入部品も採用している。物流費がかさまないよう小物部品を優先的に輸入部品でまかなっている。

《追記》
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nikkan.co.jp(2015-02-13)