ホンダ、インドで二輪車開発 最大市場の需要開拓

 ホンダはインドで二輪車の現地開発を始めた。このほど開発決定権を日本からインドに移し、現地ニーズをきめ細かく反映できるようにした。第1弾として主力小型スクーター「アクティバ」の大幅刷新に着手し、数年以内の販売をめざす。開発機能を強化し、世界最大の二輪車市場であるインドで需要開拓を急ぐ。

 インドの現地法人に開発の決定権を移管した。2015年度中に強度試験装置など設備も拡充する。開発人員は16年度末までに現在より3割多い130人程度まで増やす考えだ。

 アクティバはホンダのインドでの売上台数の約半分を占める主力車。7年ぶりに車体を大幅に刷新する。横に張り出した堂々としたデザインが支持を集めているが、増加している女性ライダーも乗りやすいように部分的に小型化を図る。

 これまで新規開発や大幅刷新は日本で実施してきた。販売競争が激しいインド市場で消費者の好みに素早く対応するために現地開発への切り替えを決めた。インドの二輪車販売台数は年間約1500万台と日本の約40倍で、今後も成長が見込める。現地メーカーも力をつけており、ホンダは商品力を高めて対抗する。

nikkei.com(2015-01-03)