ホンダ、「グレイス」発売 HV専用、リコール問題響き遅れて発売

 ホンダ(7267)は1日、小型セダン型のハイブリッド車(HV)「グレイス」を発売した。エンジンとモーターを併せ持つHV専用車で、主力の小型車「フィット」と同じ動力システムを搭載する。燃費性能は1リットルあたり34.4キロメートルで、セダン型のHVとしては最高水準という。月間3000台の販売を計画している。価格は税込み195万円から240万9800円。


 ホンダは小型車「フィット」の相次ぐリコール(無償修理・回収)などで今期の新車販売計画に遅れが生じた。発売日ベースでは「グレイス」が今期初の新型車で、15年1月には高級セダン「レジェンド」も投入する。記者会見した峯川尚専務執行役員は、当初より発売が遅れた「グレイス」に関して「内部の品質体制を刷新し、新体制で技術的な部分も見直した。(HVとしても)完成した車と認識している」と強調した。

 峯川氏は今期国内販売を93万台(登録ベース)とする現行計画に関して「(消費増税による)足元の厳しさは長引いているが、我々としてはこの目標を追い掛けていきたい」と語り、見通しを変更しない方針とした。足元の急速な円安進行を巡り、今後自動車の輸出台数を増やす可能性については「日本の完成車の競争力は通貨安で高まっている。ニーズがあるところには、再度検討する可能性は十分にある」との見解を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

《追記》
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nikkei.com(2014-12-01)