ホンダ、米で小型ジェットエンジン「HF120」の量産開始−年500基の生産能力

 【米国ノースカロライナ州バーリントン=池田勝敏】ホンダは12日(米国時間)、航空機エンジン生産子会社ホンダエアロのバーリントン工場で、小型ジェットエンジン「HF120」の量産を始めた。第1号基はホンダが開発した小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」に納入する。泉征彦ホンダエアロ社長は同日開いた出荷記念式典で「航空機事業化のスタートラインに立つことができた」と語った。

 同工場は年500基の生産能力を持ち、エンジン修理も担う。ホンダは15年にホンダジェットの納入も始める予定で、機体とエンジンを生産する唯一のメーカーとなる。

 ホンダジェットはすでに100機以上の受注を得ており、機体改造を手がける米シエラ・インダストリーズと中古機にHF120を載せ替えることで基本合意。燃費性能の高さなどを売りにさらに外販を進め、将来はホンダジェットと外販の比率を半々とする計画。

 泉社長は「部品も内製化し、エンジンのラインアップも拡充する」としており、ビジネスジェット機向けエンジンで世界シェア3分の1を目指す。HF120は米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発。ホンダの自動車のノウハウを活用するなどして競合と比べ、10%以上燃費性能を高めた。

《追記》
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nikkan.co.jp(2014-11-14)