長寿車の引退相次ぐ ホンダ、軽「ライフ」販売終了

 ホンダは軽自動車の主力車種だった「ライフ」の販売を近く終了する。2011年末から販売している新型軽の「Nシリーズ」の売れ行きが好調なため、世代交代を進める。自動車各社の間では最近、ライフのほかにも引退する長寿車が相次いでいる。

 ライフの生産はすでに終了しており、在庫限りで販売を終える。1997年以来のライフの累計販売台数は173万台。軽の車名別販売ランキング上位の常連だったが、最近ではNシリーズに主力の座を譲っていた。

 三菱自動車は14年度、「ランエボ」の愛称で親しまれたスポーツ車「ランサーエボリューション」の販売を、10代目の現行モデルを最後に終える。富士重工業は主力車種「レガシィ」のワゴンタイプを、6月に発売する新型車「レヴォーグ」に置き換える方針だ。

 知名度の高い車の販売終了が相次ぐ背景には、消費者の意識の変化がある。自動車の環境性能や安全対策に強い関心が持たれるようになっており、世代交代で意識変化に対応していく。

nikkei.com(2014-05-12)