ホンダ、部品の内製拡大 子会社の八千代から移管

 ホンダは子会社の八千代工業に委託している自動車の足回り部品の組み立てを、自社工場に移管する。2015年3月期末までに埼玉製作所狭山工場(埼玉県狭山市)に移す。内製に切り替え、物流効率の改善や委託コストの抑制につなげる。

 移管するのはミニバン「オデッセイ」など一部車種の前輪部分のフロントサスペンションに、パワーステアリングなど周辺部品を組み付ける業務。八千代は今期に連結売上高の約4%に相当する100億円程度の売り上げを失う見通しだ。

 八千代は1986年から足回り部品の組み立てを担ってきた。柏原工場(同)にある組み立てラインは、新規事業である樹脂製の液化石油ガス(LPG)容器の生産ラインなどに置き換えることを検討している。

 ホンダは八千代との間で業務分担の見直しを進めている。かつて八千代に任せていた軽乗用車の組み立ては、11年末の「Nボックス」の発売を機にホンダ自身の鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)に移した。

nikkei.com(2014-05-10)