平成25年度 スキー同好会(WSA)活動総括

総括

 今シーズンは天気に恵まれ快適なスキーを楽しめたシーズンであった。

 スキーに行く前は、腰が痛いの膝が痛いのと言っているがヘルメットをかぶりゴーグルをつけ派手なスキーウエアを着れば年は分らない。それをいいことにブンブン飛ばす。

 オリンピックで41歳の葛西選手がレジェンドと言われたが、WSAは80才代がごろごろいる。レジェンドを通り越して、「進化している滑るシーラカンス」であろうか。スーパーレジェンド軍団である。 しかし 野沢でのスキーパンツ、八方でのスキーアンダーシャツ等忘れ物が多くなったということは確実にボケが始まっていることを自覚しなければならない。スキーパンツは城川さん、スキーアンダーウエアは ?

11月12日(火)オープニング 東武ホテル(参加者20名)

 平均年齢72才 新会員として木田橋さんが加入されたが70才であり、平均年齢を下げるに至らず。 昨年、幹事の宮宅さん亡くなられ、黙とう後本年度の活動計画を説明する。

 相変わらず、自己流のスキー技術論でワイワイとうっぷんを晴らしワインを飲みながら今シーズンの意気込みを語る。

12月16日(月)〜19日(木) 北海道ニセコ (参加者10名)

 雪不足の心配をしたが、前日までに寒冷前線がきてタップリの雪が積もった。しかし前日まで3名の方がキャンセルされた。 大澤さんの予報では12日〜15日まで冬型の気圧配置となり毎晩20〜30cmの新雪を予想していたとのこと、これが大当たりとなった。

 16日雪すこぶるよし、リフトが混むと思いきや,搬器の2割くらいしか乗車していない。これでは電気代も出ないと心配する。 しかし風がそれほどでもないのに風のためリフト三本のみ運転、ゴンゴラは運休なり、との連絡あり。本音は客が少ないためと思われる。

 17日は快晴のようだ。朝一番にバスでヒラフに移動して滑ることにした。リフトはやはり半分ほどしか動いていないようだが、ゴンドラが動いている。

 12月の天候は不安定であり、初すべりの北海道スキーは運任せが多い。ツアー会社も12月の北海道は雪不足の場合キャンセル料を取らないようだ。 しかし初滑りにしてはまあまあの状況であった。

1月14日(火)〜17日(金)戸隠スキー (参加者23名)

 昨年は行く前から関東に雪が降り行けるかどうか心配したが、今年は道路に雪もなく無く安心していけた。

 14日から16日まで気温は低かったものの戸隠名物の強い風もなく4日間とも青空が見られた。また17日に7センチ程度積もった雪で新雪も楽しめた。

 2日目に恒例となった、飯綱スキー組と、戸隠でスキー講習会へ参加する2組に分かれた。

 今年のスキーはSAJの教程が内足主導、内向内傾から外足荷重、外向傾、ずらしを使ったスピードコントロールに変わりと面食らった人もいたが、昔のスキーになれた人は大いに喜んだ。

 昨年までのレーサーまがいの内足主導は素人に教えるには恐怖感を覚える。子供の滑りを見ればハの時に足を開いて滑らせているではないか。スキー人口が減ってきたのも、今までの指導法が悪かったのではないだろうかと勘ぐる。
 来シーズンは1月13日(火)〜16日(金)に仮予約

1月27日〜1月30日 志賀高原スキー場 (参加者21名)

 前日までの吹雪から4日間とも晴天続きの快適なスキーを楽しめた。

 3日目に横手山に行った笠井さんは頂上から富士山が良く見たとのこと。寺子屋からは北アルプスの大パンラマが望めた。大澤グル―プは相変わらずグルメ三昧の優雅なスキーを楽しんでいた。また新雪好きな我々にとって雪にまみれてスキー板を無くすこともなかったことは幸いでした。

 雪にまみれなかった代わりに、宿の風呂場で滑って転び頭から湯船にドボン、受け身を取った右手は打撲傷となった人がいた。イニシャルでいうとYさん。

 もう一つ危険な目に遭った人がいた。これも名前を秘すが二人のKさん ダブルK、焼額のブナコースを調子よく飛ばしてきたはいいが突然こぶ斜面に突っ込み、体が固まりコントロール不能で飛ばされた。幸い人もいなかったし木にもぶつからず一命を取り留めたが危うく半身不随になるところだった。 言い訳は本人に聞こう。(来シーズンは1月26日(月)〜29日(木)に仮予約)

2月12日(水)〜14日(金)野沢スキー場 (参加者18名)

 今年で3年目を迎えるWSA野沢温泉スキー計画を2月12日〜14日の2泊3日で活動をしてきました。

 昨年度は直前の参加予定者が21名と盛況だったのにドタキャンが続出し、13名と貸し切りをお願いしている定宿の『こぐまの家』に迷惑を掛けてしまいましたが、今年はドタキャンが1人と総勢18名で面目も立ち、比較的ゆったり過ごす事が出来ました。

 出発の5日前の金曜日から日曜日迄関東甲信越は大雪で宿迄の道路状況が心配でしたが、新雪大好きなWSAメンバーに取ってはワクワクしていたと思います。 しかし、実際には拍子抜けする程雪が少なく、道路は勿論、ゲレンデにも柔らかな深雪は無く、期待を大きく裏切られてしまいました。

 13日の朝から雪に変わりましたが、山頂はガスも出て視界が悪く、山裾は比較的見通しが良かったので、一般解放されていた中斜面が続きコブも無い競技専用バーンを重点的に滑りました。

 14日も前日と同じ様な天気でしたが、山頂は温度も低く、良い雪質でしたので多くの会員が木の間を滑るツリースキーを楽しむ事が出来ました。

 しかし全国的な大雪注意報が出ていた為、早目の解散をし、これが功を奏し、会員の多くは関越の通行止めを間一髪免れ、5時頃に無事帰宅することが出来ました。

 しかし観測史上始まって以来の大雪に次の日から雪掻きに追われてしまいました。 我々にとっては雪は楽しむ物でしたが、雪国の人に取っては生活しづらい厄介者だと言う事をしみじみと感じた次第です。(来シーズン仮予約2月18日〜20日)
(014WSA野沢温泉スキー活動記録:野口)

2月24日(月)〜26日(水) 八方尾根スキー場 (参加者21名)

 2日目は多少雪がちらついたものの、1日目、3日目雲一つない快晴、雨の八方の汚名挽回の3日間であった。春の高気圧が張り出し、兎平より上は快適な気温であるが下に降りてくるに従い暑くなり 名木山まで滑り降りると汗びっしょりになる。

 腰椎手術後4ヶ月で参加した丸山さん、最初はおとなしく慎重に滑っていたが、慣れるに従いスピード狂の本領発揮し昨シーズンと変わらない滑りを見せてくれる。気を良くした丸さん WSAではお見舞いもしていないのに、夕食時に快気祝いと称してワインを差し入れてくれた。また中島さん、児玉さんからもワインの差し入れ、理由はともあれ差し入れ大いに結構。2日目は北野峰ゲレンデで、オリンピックのスキーフリースタイルで銅メダルを取った小野塚彩那になった気分でスノボーパークを楽しんだ。

 また25日にKさんがゴンドラを降り兎平テラスの昼食階に向かう階段を数段登ったところで階段を踏み外して転げ落ち、打撲&擦り傷のけがを負いました。不幸中の幸いで腿、脚、腕、手首の打撲、擦り傷と首の軽い捻挫ですみました。帰りの車の中でKさん曰く「今後も私の人生には怪我/病気は必ず訪れる、それを乗り越えていくのが私の人生と思っています」とは強がりなのだろうか。 階段では手すりを利用することが大切と身に染みました。

3月23日(日)〜3月31日(月)バルディゼール 参加者(9名)

 久しぶりの海外スキーである。出発直前に芳賀さんが行けなくなり9名が参加。2002年にカナダでスキーを行ったとき、ガイドから世界で一番いいスキー場はフランスのバルディゼールだよと言われてから、12年目でようやく実現した。

 3月末のスキーであるが、日本のスキー最シーズンと思われる雪質である。3650mの氷河から1500mの標高差、苗場の6倍の面積のスキー場は一日で三日分滑った感じになる。朝の9時から午後4時まで雄大なアルプスを眺めながら、時にはホットワインを飲みバルディゼールを楽しんだ。6日間でようやく全コースとオリンピック滑降コース、ワールドカップのジャイアントスラロームコース、見渡す限りのオフピステのほんの一部を滑っただけでした。

 3日目のスキーで、9時半頃、名誉のため名前を秘しますが、Nさんがコースの途中ではぐれてしまいました。あの広大なスキー場で探すのは無理とのことで、ガイドが、Nさんがホテルへ戻ったら連絡してくれるように頼んだら2時間後にようやくホテルから連絡あり無事着いたとのことホッとしました。

 しかし英語も、フランス語、ドイツ語も話せない人がリフトや、登山電車を乗り継ぎ、山を越えてどうやってホテルへ戻ってこれたのか? ディナーの時の話では身振り手振りと“ボンジュール”のみで通じたとか。さすがホンダマン何処へ行っても生きて帰れます。

 海外スキーのもう一つの楽しみは、他のグル―プとの合コンである。話をしてみると、他グループ14名(男3名、女性11名)である。全員60代以上であるが、最高齢男性86才、女性82才である。WSAも80才台は多いがこれには負けた。

 女性はバルディゼールでスキーをやるくらいだから当然1級以上の資格を持ち中には正指導員もいた。スキーの話では海外へは毎年行ってますとのこと、モンブランの氷河スキーをやったと言えば、私もやりました、カナダのヘリスキーをやったと言えば、私はカナダの山小屋へ1週間泊まり込みヘリスキーを一日に10本滑ってました。と言われる。

 ババアばかりであるがスキーが好きでお金持ちである。しかしWSAのメンバーとの大きな違いは品がいいことである。中には飛行機はビジネスクラスを使ってきている人もいた。

5月7日(水)クロージング ミーティング 東武ホテル 参加者23名

 今年は結構雪が多く、WSAイベントの他4月中旬までスキーを楽しんだ人が多かった。天気にも恵まれ、大した事故もなく今シーズンのスキーを締めくくれた。来シーズンへの期待を込めて シーハイル!

 

記: 伊藤 洋(2014-05-07)