ホンダ、八千代工業に軽スポーツカー「S660」の生産委託

 ホンダは15日、2015年に発売を予定している軽スポーツカー「S660」の生産をグループ会社の八千代工業に委託することを明らかにした。S660は軽自動車規格の2シーター(運転席と助手席のみ座席がある車両)のオープンスポーツカー。エンジンを車体の中央部に取り付けたミッドシップタイプのため、ホンダが主力とする軽自動車「Nシリーズ」と構造が異なり、混流生産は難しい。

 ホンダは90年代に販売したミッドシップの軽スポーツカー「ビート」を八千代工業に生産委託していたため、S660も同社への委託が生産効率の面で利点があると判断した。

 八千代工業は現在、ホンダの軽自動車「ライフ」と同「バモス」、同「ホビオ」、軽トラック「アクティ」を生産している。

 軽自動車の市場が拡大している中で、軽スポーツカーは軽自動車の楽しみ方を広げる車として注目されている。ダイハツ工業も「コペン」を復活させる計画を進めている。

nikkan.co.jp(2014-04-16)