圏央道の高尾山〜相模原愛川が6月28日開通

 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の高尾山インター(東京都八王子市)―相模原愛川インター(神奈川県厚木市)間14・8キロが、6月28日に開通する。国土交通省相武国道事務所(八王子市)が発表した。着工から20年余り、圏央道の都内区間は全線開通し、東名高速、中央道、関越道の3高速道が圏央道でつながる。

 この区間は、千葉、茨城、埼玉、東京、神奈川の各都県を円環状に結ぶ圏央道のうち、都内に残った最後の未開通区間。開通により、桶川北本インター(埼玉県桶川市)―海老名ジャンクション(神奈川県海老名市)までの81・9キロが直通で結ばれ、東名高速、中央道、関越道が圏央道を利用し、行き来できる。これまで首都高など都区部に入らないと、行き来できなかったため、都心の渋滞緩和が期待されるという。同事務所は「高速道路のネットワークが強まり、今回の開通区間と並走している国道16号、129号の混雑も抑えられる」としている。

 都内の圏央道区間はトンネルが多く工事が難航。今回開通区間も当初の予定より開通が遅れた。同事務所が担当した、あきる野インター以南の区間は総事業費約6千億円、着工から21年かかって全通する。また、高尾山を貫くトンネル工事などを巡り、自然保護を訴え工事に反対する住民らが事業認定取り消しを求めて裁判で争ったが、住民側が敗訴している。

asahi.com(2014-04-15)