ホンダ、二輪専門店1割増130店に ヤマハも100店体制

 大手二輪車メーカーが国内の販売店網を広げる。ホンダは2016年度までに専売店を13年度に比べ1割多い130店に増やす。ヤマハ発動機も専売店を2〜3年かけ92店から100店超に広げる。かつて二輪車に親しんだ愛好家が中高年になって再び乗り始める「リターンライダー」が増えており、両社は新商品も積極的に売り出す計画だ。

 ホンダは「ホンダドリーム店」を増やす。東京都や大阪府など大都市を中心に出店。価格帯は60万〜300万円で排気量125cc以上のバイクを30台以上まとめて展示する。

 ホンダは14年上期に過去最多に迫る20車種以上の新製品を投入する計画だ。14年は商談会を兼ねた試乗会を昨年比7カ所多い38カ所のドリーム店で開く。

 ヤマハ発は自社専門店の「ヤマハスポーツプラザ(YSP)」を増やす。「スポーツバイク」と呼ばれる中型から大型のバイクを主に扱う。13年は試験的に実施した中高年向けの運転講習会を14年は13回実施。初心者向けに取り回しが楽な軽量の新商品など7車種程度を売り出す。

 二輪車の国内市場はリーマン・ショックの影響で09年以降は低迷が続いたが、13年は前年比4.3%増の41万9398台と回復の兆しが出ている。日本自動車工業会は14年の二輪車販売を46万3000台と予想。小幅ながら2年連続でプラスになるとみている。

 「リターンライダー」は二輪車ブームに沸いた1980年代に若年層だった中高年層が多い。このためライダーの平均年齢は52歳と10年間で12歳高くなっている。

nikkei.com(2014-04-07)