Wi-Fi(無線LAN)のa,b,g,nは何が違うの?

 無線LANは、つながると非常に便利。でも、つなげるまでが面倒くさい! わからない!!と感じていませんか? 

 そもそも、無線LAN(Wi-Fi)ルーターを買うときにどれを買えばいいのか、わかりにくいですよね。そこで、無線LAN導入のために必要な知識をピックアップしてまとめてみました。

■Wi-Fi(無線LAN)のa,b,g,nは何が違うの?

 まず、無線LANには親機と子機があります。親機は無線LANの電波を発信する機械で「無線LANルーター」と呼ばれています。無線LANルーターが発する電波をパソコンやスマートフォン、ゲーム機などの子機がキャッチします。

 無線LANの電波は主に4種類。いずれも「IEEE802.11」という文字列に続いてアルファベットが1文字入ります。「a」「b」「g」「n」です。

 それぞれの特徴は次のとおりです。

 無線LANは同じ周波数同士でつながります。5GHzなら「a」か「n」。2.4GHzなら「b」「g」「n」。それぞれ混在して使えます。逆にいうと、「b」と「g」は接続できますが、「a」とはつながりません。

 しかし、「n」はそれぞれの周波数を持ち合わせています。利用する電波を切り替えながら、「a」と「b」、「g」それぞれとつながることができます。

 この4つの中で一番速いのは「n」です。光回線を利用したインターネット接続やハイビジョンの視聴に適しています。

 また、この表にはありませんが、最近は11ac(Draft)という規格が登場しました。周波数は5GHzで「n」や「a」とつながります。速さは1300Mbpsと非常にスピーディーです。今後はこの「ac」に対応したパソコンやテレビが登場していくことでしょう。

■無線LANルーター購入のポイント

 自分が持っている子機(パソコン、スマートフォンなど)とつながるものを選びましょう。ハイビジョンの視聴など高速で使いたいなら「n」対応のものがオススメです(※)。

 価格を安く抑えたいならスマートフォンやゲーム機をつなげられる「g」「b」対応のものがいいでしょう。

■おすすめの無線LANルーター

 最後に数ある無線LANルーターの中でも使いやすい、オススメ商品をご紹介します。

・最上位モデル「AtermWG1800HP」

 最新のac(Draft)にも対応。5GHz帯の「11ac」「n」「a」、2.4GHz帯の「11n」「g」「b」の両方でつかえる無線LANルーターです。世界最小クラスの高性能「μ(マイクロ)SRアンテナ」を採用し、電波を全方位へしっかりと飛ばします。

・スタンダード「AtermWR9500N(HPモデル)」

 5GHz帯の「n」と「a」、2.4GHz帯の「n」と「g」と「b」を同時に使えるタイプです。本体のUSBポートに外付けのハードディスクをつなぐと子機から読み書きできるファイルサーバーとしても使えます。

・入門機「AtermWF300HP」

 2.4GHz帯の「11n」「g」「b」に対応。アンテナ内臓でスッキリとしたデザイン。2階建ての戸建てや3LDKのマンションならじゅうぶん電波が行き届くでしょう。実売価格は4000円前後とリーズナブルです。

※パソコンの内臓無線LANによっては、11nに対応していないものがあります。ご使用のパソコンが11nに対応しているかは説明書などで確認してください。
<<花岡貴子>>

biglobe.ne.jp(2014-03-31)