ホンダ、初の100万台超へ 14年度の国内販売目標

 ホンダは四輪車の2014年度の国内販売台数として、初めて100万台を超す103万台を目指す。全面改良を含む新型車を過去最多となる6車種投入、このうち3車種にハイブリッド車(HV)も用意する。消費増税の影響で市場の動向は不透明だが、新型車で需要を喚起していく。

 14年度の国内販売は13年度計画の85万台に比べ21%増となる。ホンダは全国の販売店に販売目標として伝えた。過去最高の販売台数は01年度の89万台で14年度はこれを大きく上回る。

 今春に世界戦略車のセダンを発売する。排気量1500ccの小型車で、HVタイプも用意して軽自動車並みの燃費性能を持たせた。年度後半には高級セダン「レジェンド」も発売する。HV専用車となる見通しで、大型車専用のHVシステムを採用する。5年ぶりに「ステップワゴン」を全面改良するなどミニバンやワゴンで3種類、軽でも1種類を投入する。

 主力の軽「N BOX」や小型車「フィット」の販売が好調で受注残を多く抱えている。さらに昨年12月に発売した多目的スポーツ車「ヴェゼル」など新車を多く抱えていることも販売計画を引き上げた背景にある。

 14年度は消費増税でユーザーの税負担が増え、国内市場は冷える見込み。ホンダは相次いで新車を出すことで乗り切る考えだ。12年度の国内販売シェア(軽を含む)はトヨタ自動車が31%とトップ。ホンダはトヨタに次ぐ14%となっている。

nikkei.com(2014-01-06)