ホンダ社長「世界のものづくり支えるのは日本」
 寄居工場初公開

 ホンダ(7267)は7日、小型車の専用工場で7月から稼働を初めた埼玉製作所寄居工場(埼玉県寄居町)を報道陣などに初公開した。記念式典であいさつした伊東孝紳社長は「世界のものづくりを支えるのは日本で、これからもそうあり続けたいと思っている」と強調し、寄居工場を国内の中心的な生産拠点と位置付ける考えを示した。

 同工場は当初計画より3年遅れた7月から稼働を始めた。国内では23年ぶりの完成車拠点となる。生産能力は年間25万台で、敷地面積は緑地28万平方メートルを含む95万平方メートル。現在は9月に発売した小型車「フィット」を主力車種としている。伊東社長は「生産工程を減らすことで大幅なエネルギー削減を実現した」と説明。「国内最高燃費を誇る新型『フィット』をお届けする」と話した。

 そのうえで伊東社長は「近年、市場拡大が見込める場所は新興国で、工場建設も海外が中心となっている」と指摘。一方、日本が世界のものづくりを支えるためには「最先端技術を磨いていく必要がある」と述べ、「ブラジルやタイなど新興国にも寄居工場の先進技術を水平展開していく」と展望を語った。今後発売する小型の多目的スポーツ車(SUV)や小型セダンなども生産する予定という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

《追記》
☆本田技研工業情報 「高効率で環境負荷の少ない四輪車生産工場 埼玉製作所寄居工場のオープンハウスを実施」ここをクリック

nikkei.com(2013-11-07)