ホンダ、中国で自動車開発設計の新会社 現地向け開発強化

 ホンダは、中国において自動車(4輪車)の開発力を強化するために現地に新法人「本田技研科技(中国)」を2013年11月1日に設立したと発表した。自動車の開発設計や購買企画、生産技術の企画を担う。中国市場向けの自動車の開発力を高めることで、同国市場での売り上げを伸ばす。

 新法人は、ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資の100%子会社。これまで中国における自動車の開発は本田技研工業(中国)投資が担ってきた。だが、「中国市場をさらに伸ばすためには規模の拡大が必要。そのためには、独立して開発業務を手掛ける法人が不可欠と判断した」(ホンダ)という。

 ホンダは中国市場において、2013〜2015年の3年間で新車種とフル・モデルチェンジを合わせて12モデルの発売を計画している。このうち、5モデルが中国市場専用車となる予定。

 新法人はこれら5モデルに関する設計開発と部品調達、生産技術の開発を手掛ける。ただし、単独で全ての業務を担うのではなく、(日本の)ホンダと連携するという。また、新法人は実験設備やデザインに関する設備も設ける計画。

 新法人の所在地は、広東省広州市経済技術開発区。従業員は366人(2013年11月現在)。資本金は約65億円(1元=16.14円換算)。
(日経ものづくり 近岡裕)

《追記》
☆本田技研工業情報 「中国における四輪車研究開発・部品調達・生産機能を強化 −新法人 本田技研科技(中国)有限公司を設立−」ここをクリック

nikkei.com(2013-11-06)