日本車シェアようやく回復 中国、ホンダ・アコード好調

 【北京=斎藤徳彦】中国の自動車工業協会が11日発表した9月の新車販売統計によると、乗用車に占める日本車シェアが17・45%となり、前月から2・2ポイント回復。昨年9月に日中関係が悪化して大幅に売り上げが減ってから、ようやく明るい変化が生まれている。

 日本車の9月乗用車販売は前年同月比約74%増え、27万8千台。2年前の9月よりも約8千台上回った。大きく引き離されていた首位ドイツとのシェアの差も、9月は約1・8ポイント差まで縮まった。

 ホンダが全車種で昨年の約2・2倍の7万3990台を売った。9月に全面改良した主力の中型セダン「アコード」など、6〜9月に新たに投入した3車種が売り上げを引っ張った。日産自動車は9月まで3カ月続けて前年同月を上回り、1〜9月の累積の販売も昨年を上回った。

 中国市場全体では、9月に前年同月比19・7%増の193万5800台で、快調な伸びが続く。1月からの累計は1588万3100台となり、残り3カ月で世界初の「年間2千万台超え」が濃厚な情勢だ。

asahi.com(2013-10-11)