ホンダ:新型「NSX」デモ走行を世界初公開

 ホンダの米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは4日、人気スポーツカーの新型「NSX」試作車によるデモ走行を、米オハイオ州で開催されたインディカーシリーズ第14戦で世界で初めて公開した。

 新型NSXは、直噴V型6気筒エンジンを車両中心に配置し、新型ハイブリッドシステムを搭載。エンジンと高効率モーターを内蔵したデュアル・クラッチ・トランスミッションと、左右の前輪を独立した二つのモーターで駆動する電動式の四輪駆動システムによって、高い走行性能と燃費を両立させたという。オハイオ州の同社拠点近くに新設する工場で生産し、2015年から北米を皮切りに世界で販売する予定という。

 NSXはホンダが1990年に発売した高性能スポーツカーで、同社の象徴的存在だった。各国で強化された環境規制に対応できず、2005年に生産を終えたが、後継車種の開発を続け、12年1月の北米国際自動車ショーで、コンセプトカーを発表した。同社の伊東孝紳社長は12年2月の日本公開時に「15年以降に日本でも発売したい」と表明。「ハイブリッドは運転を楽しむ意味でも可能性を秘めたシステムで、象徴となるスーパースポーツカーを造りたいと温めてきた」と語っていた。

《追記》
☆本田技研工業情報 「新型「NSX」の試作車両をミッドオハイオで世界初公開」ここをクリック

mainichi.jp(2013-08-05)