都市対抗野球:ホンダ、新旧の力かみ合い代表決める

 ○ホンダ5ー1日本通運●(南関東第1代表決定戦)

 ホンダの新旧の力がかみ合った。先発の左腕・桜田は入社4年目。同期の福田が、初戦のJFE東日本戦で1失点完投し、チームを勢いづけた。「刺激になった」と桜田。負けてはいられなかった。

 「緊張して、気持ちが先走った」という一回に先制を許したが、しっかり立て直した。思い切りの良い腕の振りで、130キロ台後半の真っすぐと変化球のコンビネーションを生かし、要所を締めた。

 これを打線も援護。四回に小手川が同点ソロを放つと、六回は1死一、三塁の好機に、新人の井上が勝ち越し打。敵失も絡んで計4得点し流れを決めた。

 2009年の本大会優勝メンバーがチームをけん引し続ける中、若手の成長は積年の課題だった。この予選は、桜田、福田が好投。ベテラン捕手の佐伯が、強気のリードで彼らの持ち味を引き出した。

 打者では新人の井上や2年目の阿部が存在感を示し、優勝時はこの日の井上と同じ9番だった小手川は、「若手が自信を得て、僕らが負けじと頑張る。そうやって、チームは強くなるんだと思います」と、成長の真価を示す本大会を見据えた。【藤倉聡子】

毎日新聞(2013-06-07)