ホンダ、2モータ・ハイブリッドの詳細を発表、
初夏に新型「アコード」に搭載して商品化

 ホンダは2モータ・ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD(intelligent Multi-Mode Drive)」の詳細を公開するとともに、2013年初夏に新型「アコード ハイブリッド」および新型「アコード プラグイン ハイブリッド」に搭載して商品化すると発表した。新型アコード、同プラグイン ハイブリッドはすでに米国では発売されているが、同ハイブリッドの商品化は国内向けが最初で、国内の一般消費者向けの新型アコードはハイブリッドのみのラインアップとなる。プラグインハイブリッドは国内では官庁、法人向けにリース販売する予定。

 i-MMDの基本構成は、既報の通りだが、今回、システムの製品スペックが発表された。組み合わせるエンジンは排気量2.0L・直列4気筒で、ハイブリッド向けに専用設計したとしている。エンジンの最高出力は105kW、最大トルクは165N・m、モータの最高出力は124kW、最大トルクは307N・mである。また、プラグインハイブリッドの電池容量は6.7kWh、ハイブリッドの電池容量は1.3kWhである。どちらもブルーエナジー製だが、ハイブリッド用とプラグインハイブリッド用で異なるセルを使う。

 ホンダは今回のシステムを世界最高効率の2モータ・ハイブリッドシステムだとしており、燃費は通常の2.4L・直列4気筒エンジンを搭載するエンジン車に比べて約2倍に向上するという。同じクラスのハイブリッド車としては2.4L・エンジンを積むトヨタ自動車の「カムリ」(JC08モード燃費23.4km/L)があるが、新型アコードはこれを上回る燃費で商品化されそうだ。

nikkeibp.co.jp(2013-03-15)