ホンダ、直噴ターボ車に参入−まず欧州、環境ニーズ対応

 ホンダは2014年末に直噴ガソリンエンジンにターボチャージャー(過給器)を組み合わせて低燃費化する直噴ターボ車に参入する。欧州向け「シビックタイプR」を皮切りに複数車種に設定して欧州、日本、米国、中国などに展開し、中期的には100万台を超えるグローバル販売を見込む。(4面に関連記事)

 ハイブリッド車(HV)などの電動化技術に加え、欧州で主流になりつつある“ダウンサイジング”技術でガソリン車の環境性能を高め、多様化する環境車ニーズに応える。

 直噴ターボ車はエンジンを小型化、直噴化して燃費を改善し、出力を過給器で補い高出力と低燃費を両立する技術。電動化に比べれば燃費改善効果は劣るものの、高価な電池など電動化部品が不要な分、コストを割安にしつつ、各国で厳しくなる燃費規制に対応できる利点がある。

nikkan.co.jp(2013-03-21)