ホンダ、2013年度目標に小型セダンと軽自動車、
ミニバンの新型車を国内に投入

 ホンダ副社長の岩村哲夫氏は、2013年度内を目指して新しい小型セダンと「Nシリーズ」の第4弾となる軽自動車、新型ミニバンを国内で発売する計画があることを明らかにした(図1)。同社は既に、小型車「フィット」の新型と、その派生車の新しいSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)を2013年内に国内で発売する計画を示している。これら5車種の販売によって「2013年度の国内生産台数を増やしたい」(岩村氏)考えだ。

 2013年1月31日に開催した2012年度第3四半期決算会見の場で岩村氏が言及した。ホンダは2012年9月、2015年までに軽自動車を6車種、フィットおよびその派生車のセダンとSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)を投入する計画を示していた。今回、その計画の一端を具体的に明かした形である。

 小型SUVについてホンダは、2013年1月の「デトロイトモーターショー」で小型SUVのコンセプト車「URBAN SUV CONCEPT」を出展しており、これを元にする。センタータンクレイアウトを生かした広い室内空間と高い機能性を両立させる点が特徴だ。新型フィットについては、2012年11月に開催した「Honda Meeting 2012」で同車向けとみられる4気筒1.5Lのアトキンソンエンジンと7速DCTを使った1モータHEVシステム「i-DCD(「intelligent-Dual Clutch Drive)」を公開している。
清水 直茂=日経Automotive Technology

nikkeibp.co.jp(2013-01-31)