ウィンドウズ 8パソコンの選び方

 2012年10月26日にウィンドウズ8が発売され、各社から搭載パソコンが登場しました。

 ウィンドウズ8は、タブレット端末で使いやすいように、「タイル」と呼ばれるボタンが「スタート画面」に並びます(図1)。各タイルをクリック(あるいはタップ)すると、各ソフトが全画面で表示されるのです。ワードやエクセルなどのこれまでのソフトは、「スタート画面」から「デスクトップ画面」に切り替えて使います(図2)。

 このように、見た目や操作方法が大きく変わったので、ウィンドウズ7の頃とは異なる様々なパソコンが登場しています。どのようなことを念頭に置いてウィンドウズ8搭載パソコンを選べばいいのか、わからない初心者の方が多いのではないでしょうか? この記事では、そんな初心者に向けて、ウィンドウズ8搭載パソコンの選び方を解説します。

 ウィンドウズ8の最大の特徴はタッチ操作。そんな特徴を生かすため、ウィンドウズ8パソコンは、大きく3種類のタイプに分けられます。

 タッチパネル対応のディスプレイを備え、キーボードはありません。原則、日本語の入力も含めてすべての操作をタッチで実行します。持ち運びやすいように軽く、ディスプレイは小さめです。

 タブレット型を選ぶ際は、やはり大きさや重さにまず注目しましょう。例えば、毎日持ち運んで使うことを想定しているなら、コンパクトで軽いほうがいいでしょう。加えて、防水や防塵といった機能もあれば、安心して持ち運べます。

 二つ目は、使用する状況によってタブレット端末になったり、ノートパソコンになったりと形が変わるタイプ。キーボードが着脱式の製品、ディスプレイが回転する製品、ディスプレイがスライドする製品があります(図4)。

 前に解説したタブレット型では文字の入力はすべてタッチ操作になるため、キーボードよりも入力のスピードは落ちてしまいます。それに対してこの兼用型であれば、持ち運ぶ際にはタッチパネルで楽に操作でき、腰を落ち着けて書類作成などをしたい際には、今までと同様にキーボードで文字入力ができます。

 持ち運んで使いたいけれど、文字入力する機会も多い、というのであればこの兼用型がお薦めです。

 最後は従来通りのデスクトップ型やノート型の製品です(図5)。これまで解説してきたタブレット型や兼用型は、頻繁に持ち運ぶことを想定しています。持ち運ぶ予定が無かったり、家の中程度しか持ち運ばないなら従来のタイプを選んでも問題ありません。

 気を付けた方がいいのはタッチパネルの有無です。搭載している機種と搭載していない機種があるので、選ぶ際は確認しておきましょう。タッチパネル以外の性能が同じなら、タッチパネル搭載機種の方が、値段は高めです。

 デスクトップ型ではタッチパネルを搭載しない代わりに、タッチパッド機能があるリモコンが付属する機種もあります。付属のマウスやタッチパッドを工夫して、ウィンドウズ8を使いやすくしている機種もあるので、価格や付加機能を総合して判断するといいでしょう。

 以上、ウィンドウズ8パソコンの選び方を解説してきました。これまで解説してきたポイントを理解したら、後は量販店などで実物を見たり触ったりしてみましょう。少しの間でも実際に触ってみることで、よりパソコン選びに失敗しにくくなります。

nikkeibp.co.jp(2012-11-19)