ホンダが水性3コート2ベーク塗装の省エネで高品質の塗装技術
---国内新工場に導入

 ホンダは、水性3コート2ベーク(3回塗り2回焼付け)塗装で、高品質な省エネルギ塗装技術「Honda Smart Ecological Paint」(Honda S.E 塗装)を開発した(ニュースリリース)。同技術は2013年7月に稼働予定の埼玉製作所寄居工場に導入する。

 クルマのボディ塗装は現在4コート3ベークが主流だが、新技術では中塗り工程を廃止した。中塗りを廃止することによる塗装色への影響は、上塗り工程のカラーベースコート材を高機能化することで解決したという。このカラーベースコート材は、すべての塗装色に対応できる。

 さらに、塗装工程に高速充填・洗浄可能塗料タンクを内蔵した壁掛け塗装ロボットシステムを導入することで、塗装効率を大幅に高める計画だ。塗装工程の長さは従来と比較して40%短縮し、塗装材料の削減に加えて二酸化炭素排出量を40%削減している。寄居工場には、こうした塗装技術だけではなくさまざまな省エネ技術を導入していくという。 <<高田 憲一=日経ものづくり>>

《追記》
☆本田技研工業情報 「業界初、ショートプロセス高機能塗装技術「Honda Smart Ecological Paint」を開発 〜2013年7月稼働予定の埼玉製作所寄居工場に導入を決定〜」ここをクリック

nikkeibp.co.jp(2012-12-12)