ホンダの新型「軽」好調 11月新車販売

 【豊岡亮】11月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比0.4%減の39万3942台だった。エコカー補助金が終了した9月から3カ月連続で前年を下回ったが、ホンダの新型車効果もあって軽自動車の販売は堅調で、下げ幅は10月(5.7%減)より縮小した。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)と、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が3日発表した。

 軽は4.6%増の14万9968台で、14カ月連続のプラスだった。11月2日に発売された新型の軽乗用車N―ONE(エヌワン)をはじめ、Nシリーズの販売が好調だったホンダの軽の販売台数が前年同月比約3.7倍の3万601台と急伸した。軽市場に占めるシェアも20.4%と9年1カ月ぶりに20%台を回復し、「一人勝ちのホンダが(市場を)引っ張っている」(全軽自協)状況だ。

 軽を除く車は3.3%減の24万3974台で、3カ月続けて前年を下回った。補助金の終了が響いて、日産自動車が2カ月ぶりの前年割れになった。人気車種のトヨタ自動車のプリウスなどの販売も落ち込んだ。自販連は「(2年前の)補助金終了後に比べれば反動減の影響は限定的だが、いつ底を打つかについては、もう少し状況を見て判断したい」と述べるにとどめた。

asahi.com(2012-12-03)