Windows8 Pro アップグレード版を使う

 Windows8のOS(オペレーティング システム)が、2012年10月26日に発売され、すでにお試しの方も多いと思います。
 我が家は、現在Windows7 Pro(プロ) 32ピット版の自作PCを使っていますが、古いWindowsXP Pro 32ビット自作PC(注1.仕様)が有るので、これをWindows8にしてみようと思いました。このWindows8 Pro アップグレード版は、近くのPC量販店での価格が、5,770円(32ビット、64ビットのOSが2枚同梱)と手頃なことも有り、テストする気に成りました!!

 まず最初に、Windows8 Pro アップグレード版に対応可能な既存PCの要件情報は。

1. 対応OS:WindowsXP/ビスタ/7/8
2. Windows8 Pro 32ビットの場合:CPU 1GHz以上、メモリ 1GB以上、HDD空き 16GB以上
3. Windows8 Pro 64ビットの場合:CPU 1GHz以上、メモリ 2GB以上、HDD空き 20GB以上
4. 共通要件で、グラフイックス:WDDM 1.0以上の対応ドライバーが存在する、DirectX 9.0以上のGPU(3Dグラフィックスなどを処理するプロセッサ)

 この4項を調べる方法は「スタート」 → 「ファイル名を指定して実行」、または「スタート」 → 「検索」らんに、dxdiag.exe と入力して、実行(OK)すると表示されます(.exeは入れなくても良い)。

 結果、我が家のWindowsXPは、DirectX 9.0C、WDDMではなく!DDI 9.0でした。このDDIについて調べましたが、良く分かりませんので? --- ともかく、この状態でWindows8 Pro アップグレード版をインストールすることにしました。

注1.WindowsXP Pro 32ビット自作PCの仕様
・ マザーボード:ASUS(アスース)
・ CPU:インテル Core2 Quad Q6600 2.4GHz
・ RAM:1GB ×2枚
・ HDD:日立 SATA 160GB
・ DVD:IOデータ IDE マルチドライブ(DVD-R/RW/RAM対応)
・ グラフィック ボード:ASUS、 チップ:nビデアGフォース7シリーズ
・ OS:WindowsXP Pro メディアー センター エディション 32ビット

 作業1.
 古いWindowsXP Pro 32ビット自作PCは、HDD容量が160GBと今考えると小容量のため、不要なものを排除して更地にすべく、OSの再インストール(パーティション削除、初期化、C:¥のみに設定)しました。
 インストール後、システムを確認すると、SP2(最新はSP3)、IE(Intemet Explorer)6.0(XPの最新はIE8.0)。そこで、通常のWindows Updateを行うも、現在この機能は不能でした!仕方なく、マイクロソフト ダウンロード センターを探して、ダウンロード、インストールしてSP3とIE8.0にしました。これで、ベースとなるXPの作業は完了です(OS関連以外は何もインストールしていない)。

 作業2.
 Windows8 Pro アップグレード版のインストールで気づいた点の抜粋。
 OSをDVDドライブに入れて、再起動すると読み込みが開始。プロダクトキーを入力(このキーは、OSが入っている箱ふた裏側のポケットに入っている名刺サイズのカードに記載 --- すぐに見つからず、あわてました!)
 途中でOSのDVDを取り出して、再起動実行の表示が出ます。我が家のPCは、リセットボタン(再起動)が有るのでそれを使いました。しかし一般のPCは、このリセットボタンが無いので!操作を間違えないようにする必要が有る。
 再起動するとXP画面が現れて、OSのDVDを再度挿入。「Windows8の準備中--%」と進み、再度プロダクトキーを入力する。その後、再起動が数回自動的に行われるが、何も手を出さずにインストールを進める。
 マイクロソフト アカウントのパスワード入力画面が現れるので(※1)、あらかじめパスワードを用意しておく。このアップグレードにかかった時間は2時間40分と長い。容量は、約18.6GB(この容量には、XPのOSが1個に圧縮されたファイル、Windows.old も含む)。
 ※1:マイクロソフト アカウント(旧ウインドウズ ライブID)は、マイクロソフトのサーバーに登録され、別のPCや別な機器でも共通に使える。ユーザー名はメールアドレス、パスワードは共通で使う。我が家は、すでにWindows7 Pro ライブIDとして取得済みのため、それを使った。

 別の情報によるとWindows8は、そのままではDVDの視聴ができない様です!?(注2.DVD再生情報)。--- Windows Media Player(ウインドウズ メディア プレーヤー)Ver.12.0 は、音楽CD再生のみの様です!
 実際にWindows8 Pro をインストール後に、Windows7 Pro とWindows Media PlayerのDVD再生比較をしてみました。バージョンは、いずれも「Ver.12.0」で同じです!
 Windows7は、DVD-Video(TS型式)再生 --- OK。
 Windows8は、DVD-Video(TS型式)再生 --- NGです。
 言うまでも有りませんが、DVDの地デジ録画(CPRM VR型式)は、いずれも再生できません。現状Windows7では、Windows Media Playerを使わずに市販のBD、DVD再生ソフトを使っています。
 Windows8も同様に、この様な再生ソフトを購入すれば良いのですが、(注2.DVD再生情報)の様な記載が有りますので挑戦します。結果は末尾に紹介。

 作業3.
 Windows8 Pro アップグレード版を使ってみました。
 無事にインストールも完了し、最初の起動で(起動時間:27秒と軽い!)、スタート画面(通常タイルと表現)からデスクトップ画面に移動して、ウイルスソフトをインストール、他のソフトは入れていません。
 スタート画面に戻る時は、マウスを画面の左下隅に持って行き、クリックする方法とキーボード左下のWindowsロゴキーでも戻れる。
 このWindows8は、タッチパネルを使う場合に有効な作りに成っているため、今までのようにマウスを多用するよりも、ショートカットキーから操作をした方が効率が良いと思います(今までのOSの様に、画面左下のスタートが無い)。

 参考にショートカットキーを下に示します。
・ PCを停止する方法 → デスクトップ画面で、Altキー+[F4]キー、下図が表示されたらエンターキー(またはOK) --- これが一番早いし、シャットダウンの窓から再起動、スリープも選択可!
 しかし使い込むうちに、この操作で下図が現れず!?停止できない事が有りました。その場合は、以下に説明の「Win+[I]キーで電源を選択」シャットダウンをマウスでクリックする。


 以下の操作は、キーボード左下のWindowsロゴキー(以下Winキー)を押したまま、アルファベットキーを押す、組み合わせで使う。

・ Win+[I]キー → 設定チャーム(PC電源OFFなど)
・ Win+[Q]キー → 検索チャームで、アプリ表示また実行中のアプリ内を検索(デスクトップから、次に使いたいソフトを見つける場合など。常時使うソフトは、タスクバーにアイコンをピン留めする)
・ Win+[D]キー → デスクトップへの切り替え(Win+[B]でも可)
・ Win+[X]キー → システムメニューの表示、次に[Y]でシステム表示(Windows Update手動可)
・ Win+[R]キー → 「ファイル名を指定して実行」表示(ソフトのインストールなど)
・ Win+[F]キー → 検索チャームで、ファイルを検索
・ Win+[W]キー → 検索チャームで、設定を検索
・ Win+[H]キー → 共有チャーム
・ Win+[K]キー → デバイスチャーム

 よく使うショートカットキーは、電源OFFの操作で、Altキー+[F4]キー(Win+[I]キー)、デスクトップ画面からアプリソフトを起動するためのWin+[Q]キー、操作中にWinキーを押すとスタート画面に戻る(もう一度押すと前の画面に戻る)。 --- この様に操作方法は、色々有る様ですからお試し下さい!

注2.DVD再生情報
 Windows8はDVDの視聴ができない!
 Windows8は「Windows Media Center」(ウインドウズ メディア センター)を追加することで、DVDビデオが再生できる。
 Windows8では、どのエディションにもWindows Media CenterとDVD再生機能が付属され無い。これらの機能を利用するユーザーは、何かしらの方法でアップグレードが必要と成る。
 Windows8を使用しているのであれば、「Windows8 Pro Pack」(5,800円)で入手出来る。
 Windows8 Proを購入した場合は、Windows8 Media Center Packを適用することで、Windows8 Pro Media Center機能を追加搭載と成る(ソフト自体はすでに搭載済みで、プロダクトキーで機能が追加できる!)。
 なお、Windows8がプリインストールされているパソコンを購入し、後からWindows8 Pro PackやWindows8 Media Center Packをインストールした場合は、Windowsストアを通して、PCの製造元からそのPC向けに提供されているアプリケーションは、インストールできなくなるので注意が必要。
 Windows8 Media Center Packのプロダクトキーが無料(2013年1月31日まで)で入手出来る。方法は、下記URLの機能の追加ページにアクセスして、メールアドレスと画面上の文字認証を入力して「プロダクトキーを送る」を押します。72時間以内にプロダクトキーがメールで届く。

☆プロダクトキー無料取得:URL---ここをクリック。
 もしクリックして開かない場合は、シフトキーを押しながら「プロダクトキー無料取得:URL」をクリックして下さい。

 ----- 《結果紹介》 -----------------------------------------------
 上記のURLから実際にWindows8 Media Center Packのプロダクトキーを無料で取得し、デスクトップ画面から手順に従って実行しました。数分で機能追加が無事完了。
 早速デスクトップ画面からショートカットキーの「Win+Q」でインストールソフト内容を確認し、Media Centerを開いて、バージョンを見てみました。
 表示方法は、タスク → 全般 → バージョン → ソフトウェアバージョン で分かります(Vre.6.2.9200.16384)。
 DVDの再生結果は、DVD-Video(TS)コンテンツをDVDドライブに入れて、閉じましたが起動しません!?DVDドライバーの更新をしましたが、最新バージョンと表示されてOKです。
 次にショートカットキーの「Win+X」からコントロールパネルを開き、「自動再生」(下図)からMedia Centerに設定しましたら起動OKでした。当然、DVD-VR CPRMは再生できません。

 蛇足ですが、市販のPC(NECなどのメーカー品)をWindows8 Pro アップグレード版からWindows8にする場合は、前文の「対応可能な既存PCの要件」を参考に、各メーカーのアップグレードサイトを確認することが重要です。
 また、マイクロソフト社のWindows8アシスタントから、自前で調べられる様です。

☆Windows8へのアップグレード:URL---ここをクリック。
 もしクリックして開かない場合は、シフトキーを押しながら「Windows8へのアップグレード」をクリックして下さい。

山下 岩男(2012-11-28)