ホンダジェット、量産開始 初号機は13年後半出荷

 【豊岡亮】ホンダは31日、開発を進めてきた小型の航空機「ホンダジェット」の量産を、米ノースカロライナ州で始めたと発表した。量産機の初号機となる機体の主要部品がこのほど、子会社のホンダ・エアクラフト・カンパニーの工場に運び込まれ、最終組み立て作業が本格的にスタートした。

 ホンダジェットは、富裕層や企業の幹部などが近距離の移動に使うビジネスジェット市場への参入を狙っている。最大7人乗りで、航続距離は約2200キロ。

 欧米での販売を想定しており、初号機は来年後半に米国の顧客に引き渡される予定。価格は450万ドル(約3億6千万円)程度になる見込みで、すでに100機を受注している。

 米政府などから飛行・販売の許可を受けるのに必要な試験機による飛行試験も、2010年12月から続けている。年産100機体制をめざして工場の生産能力も段階的に高める計画。欧米の販売代理店9社を通じて受注活動にも力を入れている。

《追記》
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asahi.com(2012-10-31)