今こそ買いだ! Windows 7パソコン
Windows 8直前で底値に、最後の機会を逃すな!

 10月26日、最新OSであるWindows 8がついに登場する。ショップに並ぶパソコンも、この日以降、順次Windows 8搭載に切り替わっていくはずだ。

 最新のWindows 8は、タブレットやスレートPCでも使いやすいように、タッチ操作や全画面表示などを採用して設計された斬新なOSだ。起動の高速化やクラウド連携の強化など、魅力的な機能を数多く盛り込んでいる。しかし、その一方で、Windows 7までのパソコンの操作性とは大きく異なる。Windows XPやWindows 7など、キーボードとマウスを中心に使ってきたユーザーは操作に慣れるまでやや時間がかかるだろう。

 もし、パソコンの買い替えや買い増しを考えているなら、今のうちにWindows 7パソコンを購入することもぜひ検討してほしい。Windows 7のサポート期限は2020年1月14日。あと7年もあるので、しばらくはセキュリティ面の心配なく使い続けることができる。

フルラインから選べる最後、底値近くまで価格も値下がり

 Windows 7パソコンを買うなら、今がフルラインアップがそろった機種から選べる最後のチャンスだ。Windows 8の登場以降は、店頭モデルのパソコンのほとんどはWindows 8搭載に切り替わる。Windows 7が選べるのは、仕様を変更できる直販モデルやショップオリジナルモデルなど一部機種に限定されてしまうだろう。今なら、話題のウルトラブックから大画面のテレビパソコンまで、魅力的な店頭モデルがずらりとそろっている。

 しかも、そのほとんどの機種で大幅な値下がりが目立つ。今、販売されている最新機種の多くが5月に発売された夏モデル。発売から約4カ月がたっているうえ、Windows 8登場直前の買い控えもあるため、大きく値下がりしてそろそろ底値に近づいている。間もなく、人気モデルから順に完売となっていくだろう。

 将来、Windows 8にアップグレードすることを考えても、最新のWindows 7パソコンなら性能面で困ることはまずない。上位モデルを中心に搭載されているCPUは、2012年夏モデルから最新の第3世代コアiシリーズに切り替わっている。メモリーも8ギガバイト、HDDも1テラバイト以上を搭載する機種がほとんど。Windows 7のままでも、Windows 8にアップグレードしても、快適に使えることは間違いない。

 しかも、今、Windows 7パソコンを購入すれば、マイクロソフトの優待購入プログラムに登録して、1200円という割安価格でWindows 8プロを入手できるのだ。

今、Windows 7パソコンを買う7つの理由

 POINT 1
 セブンは使いやすい、エイトでは操作が激変

 Windows 7は、マウスとキーボードを使ったこれまでのWindows の操作性を踏襲して使いやすい。一方、Windows 8では、画面に直接、もしくはタッチパッドを利用した“タッチ操作”が主役になっている。使い始めはアプリの切り替えやコントロールパネルの表示、シャットダウンさえ、戸惑いを覚えるだろう。

 POINT 2
 OSのサポートはあと7年、しばらくは安心して使える

 Windows 7はメインストリームサポートが2015年1月まで、延長サポートが2020年1月まで予定されている。延長サポートが終わるまでは、OSにセキュリティ上の欠陥が見つかった場合にマイクロソフトから更新プログラムが提供される。今買ったパソコンでも、7年間は不安なく使えるわけだ。

 POINT 3
 優待アップグレードでエイトが1200円で手に入る

 今、Windows 7パソコンを買えば、Windows 8を1200円で手に入れられるのも魅力だ。マイクロソフトの優待購入プログラムに登録すれば、10月26日以降に案内のメールが届き、購入手続きを経てWindows 8プロをダウンロードできる。実際にアップグレードするのは、しばらく様子を見てからでもかまわない。

 POINT 4
 今、使っているソフトもセブンなら安心して使える

 従来のソフトを中心に使いたいなら、Windows 7のほうが安心だ。Windows 8でも、Windows 7対応ソフトの多くが使えるが、すべての機能が動作する保証はない。Windows 8では、タッチ操作に最適化されたタイルと呼ばれる新しいメニューが採用されており、便利に使えるのはやはり専用のソフトになる。

 POINT 5
 仕様は充実、十分に高性能、エイトも問題なく動作

 最新のWindows 7パソコンは性能も十分だ。CPUは第3世代のコアiが中心、HDDもノートで1テラ、デスクトップで2テラなど余裕がある。さらに、BDXL対応のブルーレイドライブや高速なUSB3.0端子など装備も万全。もちろん、Windows 8にアップグレードしても、快適に動作するはずだ。

 POINT 6
 現行モデルが大幅値下がり、これから底値に向かう

 最新の夏モデルは発売から約4カ月がたち、店頭価格がかなり下がっている。例えば、17万円程度だったA4ノートの上位モデルは、10万円程度まで値下がり。今後、Windows 8が登場する10月下旬にかけて底値に向かうだろう。人気モデルは順次完売になる見通しで、買うなら急いだほうがいい。

 POINT 7
 豊富なラインアップから選べるのは今が最後

 Windows 8登場以降、Windows 7パソコンが買えなくなるわけではない。しかし、購入できるのは仕様を変更できる直販モデルなど、一部に限られてしまうだろう。Officeが割安価格で付き、人気の高い店頭モデルでは、Windows 7パソコンのフルラインアップがそろうのは今が最後だ。
<<文/戸田 覚=ビジネス書作家。 >>

[注]実売価格は9月上旬、編集部が調査した大手量販店の価格です。実際の価格は、時期や店舗などによって異なります。また、製品によっては完売する場合もありますので、ご注意ください

出典:日経PC21 2012年11月号