第91回都市対抗野球

  ホンダ、3大会ぶりの初戦突破 大阪ガスは先発エース乱調で誤算


社会人野球の第91回都市対抗野球大会第3日は24日、1回戦3試合。第1試合は4年連続34回目出場の狭山市・ホンダが、第89回覇者で昨年の日本選手権を制した大阪市・大阪ガスを12―5で破った。狭山市が三回に打者一巡の猛攻で一挙に11点を奪って大阪市を突き放し、3大会ぶりの初戦突破を果たした。

 2桁安打の狭山市が打ち勝った。6四死球を得た三回、佐藤の3ランなど打者一巡の猛攻で11点を先取。序盤で試合の流れを決めた。先発・朝山は四回途中4失点と不安定だったが、継投策でしのいだ。大阪市は昨年の日本選手権最高殊勲選手の阪本を先発に立てたが、立ち上がりから制球が悪く、三回途中6失点と誤算だった。

狭山市・開田成幸監督
 初戦の難しさは感じていたので、ほっとしている。(三回の集中打は)驚き。あれだけつながることはなかなかない。

 体作りやコンディション管理を最も大事にし、オープン戦では選手たちを競争させ、結果を出した選手を公式戦でも使う方針でやってきた。(相手先発の阪本は)コントロールが良いので、選手には少しでも甘いボールが来たら積極的に振ろうと言った。普段の練習からやっていることを大舞台でもやってくれた。優勝を目標にこの1年間やってきた。目の前の一戦を、全力で粘り強く戦いたい。

大阪市・橋口博一監督
 三回に11点も取られる前に、僕が(流れを)止められていたら良かった。諦めずに頑張っていたが、力が及ばなかった。

 (先発した)阪本も立ち上がりは良かったが、もうちょっとうまく使ってあげられたら良かった。投手をどこで変えれば良かったかは結果論なので分からない。ただ、オープン戦での失点が多い傾向が本番でも出てしまったのは、これが実力と受け止めるしかない。初戦負けも非常に残念だが、これが現実。良くなっている部分もあり、もうちょっと失点が少なかったら。攻撃はかみ合っていた。

毎日新聞(2020-11-24)