アシモの技術生かした歩行支援装置、ホンダ開発

 ホンダは、高齢者や身体障害者の歩行を助ける装置「リズム歩行アシスト」を開発した。

 29日には、同装置40台を、高齢者医療の研究機関「国立長寿医療研究センター」(愛知県大府市)に提供すると発表した。来年5月まで同センターと共同で行う実証研究の結果を踏まえ、早期の商品化を目指す。

 トヨタ自動車も、自動車のモーターやセンサーの技術を生かして、脚が不自由な人の歩行を補助する装置を開発しており、2013年以降の実用化を目指している。

 ホンダのリズム歩行アシストは、腰と太ももに装着するもので、脚を前後に動かす時にモーターで補助する。健常な人の歩行速度や歩幅を記憶しているため、正常に歩行できるようにする効果が期待できるという。モーター制御の技術には、同社の二足歩行ロボット「アシモ」の技術が転用されている。

《追記》
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読売新聞(2012-07-29)