ホンダ、米工場を増強 新たにハイブリッド生産

 ホンダは米インディアナ州の工場を増強する。4000万ドル(約31億円)を投じて生産ラインを拡充し、2013年初めに生産能力を今の年20万台から25万台に引き上げる。米国販売が好調なためで、主力セダン「シビック」のガソリン車のほか、新たにハイブリッド車(HV)も生産する。

 インディアナ工場の製造ラインを拡充し、年内に従業員を300人採用する。シビックのガソリン車や天然ガス車、高級車ブランド「アキュラILX」を増産するほか、新たにシビックのHVを生産する。

 HVの北米生産はILXに次いで2車種目。シビックHVは11年に日本から北米に4700台を輸出し、販売した。現地生産に切り替えることで、為替の影響を抑え、輸送コストなどを低減。収益性を高める。

 ホンダは北米では米国に3カ所、カナダとメキシコにそれぞれ1カ所の生産拠点を持つ。インディアナ工場はシビックの主力工場。

 そのほか、アラバマ州の工場の生産能力を、今秋に現在の30万台から34万台に増やす。14年には年産20万台の新工場をメキシコで稼働させ、北米全体の生産能力を192万台に引き上げる。

nikkei.com(2012-07-20)