都市対抗野球:ホンダ、本塁打攻勢でTDK降す

 第83回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)は第4日の16日、1回戦3試合。第3試合はTDK(にかほ市)とホンダ(狭山市)が対戦。ホンダが本塁打攻勢でTDKを5-3で降した。

 ○ホンダ(狭山市)5-3TDK(にかほ市)●

 ホンダが両チーム計20安打の打撃戦を制した。1点を追う一回、西郷の右越え3点本塁打で逆転。四回には無死一塁から長島が右越えの2点本塁打を放った。TDKも六回に阿部博のソロなどで2点を返して食い下がったが、ホンダの救援投手陣にしのがれ、一歩及ばなかった。

 ▽ホンダ(狭山市)・長谷川寿監督 (監督としてドーム初勝利に)良かったです。仕事の合間に努力する西郷を見てきたので、本塁打はうれしかった。

 ▽TDK(にかほ市)・川本大監督 西郷選手は、さすがというしかない。選手はベストを尽くしてくれた。(試合の)読みなど自分の未熟さを痛感した。

◇「集中力の差出た」

 ◇○…にかほ市の3番打者、阿部博は4点を追う六回、先頭で打席に入る前、狙いを絞っていた。「初球は変化球で入ってくる」。予想通り、狭山市・筑川が投じてきたのはスライダー。フルスイングすると打球は左翼席まで飛んだ。「芯から少しずれたが、よく飛んでくれた」。この回、さらに1点を加えて筑川をKO。しかしその後は追加点を挙げられず、阿部博も九回1死一塁から三ゴロ併殺で最後の打者になり、「力んでしまった。ここぞという場面での集中力で(狭山市と)差が出た」と悔やんだ。

mainichi.jp(2012-07-17)