ホンダ、共通車台倍増の100万台 開発・生産効率化

 ホンダは主力の小型車「フィット」の次期モデルに多目的スポーツ車(SUV)タイプを加える。共通のプラットホーム(車台)で販売する台数を現在の2倍近い100万台超に増やし、開発から生産までの効率を高める。地域によって生産、販売する車種を分ける。昨年末に軽自動車で導入した車台を共通化する手法を、世界で販売する主力車に広げる。

 次期フィットは2013年から世界各地で発売する予定。小型車のフィットや、現行モデルでプラットホームを共通化している「シティ」に加え、新たにSUVに近いスポーティーな「クロスオーバーSUV(CUV)」を投入する。

 国内は人気が高い小型車を中心にし、欧米などは需要が伸びているCUV、東南アジアやインドはシティを中心に販売する見通しだ。CUVの販売台数は年30万〜40万台を想定しているもようだ。

 現在、フィットは日本を中心に世界100カ国以上で年間50万台程度を販売し、シティはアジアなどで30万台程度を販売している。次期フィットでは派生車種の投入により1つの車台で販売する台数を百数十万台に引き上げる考えだ。

 国内向けは13年半ばに埼玉県寄居町で稼働させる新工場で生産し、同年秋ごろに世界で最初に日本で発売する。ほかにメキシコとブラジル、中国、タイ、インドネシア、インド、英国の計8カ所で生産する方向で検討しており、段階的に世界各国に投入する。

 次期フィットは、日本が一手に握っていた従来の開発手法を見直し、世界6極に分かれた拠点で開発を進めている。全体の7割程度を世界共通とし、3割程度をそれぞれで作り込むことで現地のニーズに合った商品を市場に投入する。  ホンダは昨年末に発売した軽自動車「N BOX」で派生展開する手法を本格的に採用。今秋に車高の異なる派生車種を投入する。世界で展開するフィットにもこの手法を広げ、開発から部品調達、生産までの効率を向上し、コスト競争力を高める。

nikkei.com(2012-07-14)