ホンダ、インドで低価格バイク発売

 二輪車で世界最大手のホンダは15日、巨大市場インドで排気量110cc級の低価格車を発売した。地元財閥との合弁解消で失ったシェア1位の座を奪い返すため、かつてのパートナーの牙城(がじょう)に挑む。

 この日発売した「ドリームユガ」の価格は4万4642ルピー(約6万7千円)から。インド二輪子会社の村松慶太社長は「まさに大衆向けだ」と強調した。四輪車に手が届かず、バイクをファミリーカーに使う人も多いため3、4人でも乗れる長めのシートを備える。

 インドの2011年度の二輪車販売は1343万5769台で中国に次ぐ世界2位。8年間で2.5倍に膨らみ、今後も高成長が見込まれる。一番の売れ筋は100〜110ccと小ぶりで燃費が良いエンジンを積み、価格は4万ルピーそこそこの二輪。ホンダ子会社はドリームユガで、この主戦場に本格参入する。

asahi.com(2012-05-15)