ホンダ燃費訴訟、米消費者に和解金140億円か

【ロサンゼルス=西島太郎】ホンダのハイブリッド車(HV)を購入した米国の消費者が、燃費が広告などで示されていたよりも悪かったなどと主張し、同社に損害賠償を求めていた集団訴訟の和解協議が16日、カリフォルニア州サンディエゴの地方裁判所であった。

 ホンダ側が1人当たり最高200ドル(約1万6700円)を支払うことなどで、和解が成立した。

 対象者は約20万人で、2003年〜09年モデルの「シビック」のHV所有者。担当判事は和解額を約1億7000万ドル(約142億円)になると見積もっているが、今後の状況に応じて増減する見通し。

 AP通信などによると、対象者は車の年式に応じて100ドルから200ドルの和解金が支払われるのに加え、将来、ホンダの新車を購入する場合、最高1500ドルの値引きを受ける権利も得られる。

 ホンダは16日、「裁判所による和解の承認に満足している」などとする声明を出した。

 ホンダのHVを巡っては、この集団訴訟に加わらなかった米国の購入者による同様の少額訴訟で先月、原告側が勝訴し、裁判所がホンダに9867ドルの賠償を命じている。

読売新聞(2012-03-17)