二足歩行ロボ「アシモ」開発者、酒気帯び有罪

 酒を飲んで車を運転し人身事故を起こしたとして、自動車運転過失傷害と道交法違反(酒気帯び)に問われた宇都宮市下岡本町、本田技術研究所の元主席研究員広瀬真人被告(56)の判決が14日、宇都宮地裁であった。

 広瀬被告はホンダの二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」の開発者。井筒径子裁判官は「飲酒数時間後、コンビニで買い物するために運転した経緯に酌量の余地はないが、被害者と示談が成立し、社会的制裁も受けている」として、懲役8月・執行猶予3年(求刑・懲役8月)の判決を言い渡した。

 判決によると、広瀬被告は1月21日夜、飲酒後に乗用車を運転し、近くに住む男性会社員(当時19歳)の乗用車と出合い頭に衝突、約2週間のけがを負わせた。本田技術研究所の親会社のホンダによると、広瀬被告は2月17日付で退職した。

読売新聞(2012-03-16)