ホンダ、二輪車の新工場 インドネシアで25%増産
投資額300億円

 ホンダはインドネシアに新たな二輪車工場を建設する。300億円弱を投じ2013年秋までに同国での生産能力を25%増の年530万台に引き上げる。インドネシアは世界3位の二輪車市場でホンダにとっては過半のシェアを持つ最大市場。新興国を中心に世界の二輪車市場が拡大しており、主力市場の拠点拡充で需要の取り込みを急ぐ。

 世界の二輪車市場は11年で約5500万台と年1割弱のペースで成長している。ホンダの世界生産は11年で1500万台だが、インドなどでも能力を増強しており13年度に2000万台と首位固めを目指す。

 中国、インドに次ぐ規模のインドネシアの二輪車市場は年約800万台。2、3年後には1000万台を超える見通し。ホンダは3つの工場で同国向け二輪車を生産しているが、増加する需要に3交代制や休日出勤で対応していた。

 新工場はジャカルタから東に70キロメートル程度の工業団地に建設する。現地自動車大手アストラ・インターナショナルとの合弁で若年層に人気が高いAT(自動変速機)を搭載した125ccのスクーターを生産する。将来の能力増強も視野に入れる。

 新興国の二輪車市場では現地メーカーも力を付けている。インドではバジャジ・オート、ホンダがかつて出資していたヒーローモトなどとの競争が激化している。

《追記》
☆本田技研工業情報 「インドネシアで二輪車第四工場建設を発表」ここをクリック

nikkei.com(2012-03-13)