米GM、過去最高益 ブランド絞り工場閉鎖で「復活」

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が16日発表した2011年12月期決算は、純利益が前年より62%増の約76億ドル(約6千億円)で、09年に経営破綻(はたん)する前の「旧GM」も含め、過去最高だった。売上高は約1503億ドル(約12兆円)だった。

 車のブランドを絞り込んだり、工場を閉鎖するなどして、収益力を強化。米景気が緩やかながら回復している追い風も受け、業績回復が着実に進み、経営破綻後の「復活」を印象づけた。GMが1月下旬に公表した11年の世界販売台数は、トヨタ自動車などを上回り、4年ぶりに世界トップに返り咲いた。

 米自動車大手ではすでに発表を終えているフォード・モーターとクライスラーも黒字を確保し、「ビッグスリー」がそろって純利益を計上した。(ニューヨーク=畑中徹)

asahi.com(2012-02-16)