「ブロッキング高気圧」が寒気足止め 2月上旬まで影響

 零下36度を下回る寒気が日本列島に流れこんだ状態が続いている。影響は2月上旬まで続くと見られ、気象庁は雪害や冷え込みへの注意を呼びかけている。

 26日も冷え込みと降雪は緩まず、約900カ所の気象庁の観測点のうち、800カ所超で冬日(最低気温0度未満)、380カ所超で真冬日(最高気温0度未満)を記録した。24時間当たりの降雪が70センチを超える地点も出た。最高気温は、データのある全観測点で、その地点で最も寒い時期なみの水準を下回った。

 寒気停滞の一因が、日本の北東にできた「ブロッキング高気圧」だ。北半球を蛇行する二つのジェット気流が日本付近で合流した後、今年はすぐ分流。両者の間に高気圧ができた。それに押し出されるかたちで今月中旬、北極周辺の寒気が南下。23日ごろから日本も影響を強く受け始めた。

 しかし寒気は南東に押し出された後、日本周辺でブロッキング高気圧に今度は行く手を阻まれ、立ち往生。ブロッキング高気圧が寒気の「押し出し役」と「留め役」を兼ねたため、低温傾向と降雪が続いている。

asahi.com(2012-01-26)