ホンダ、世界6極で新車開発−現地ニーズ対応

 ホンダは南米など世界6極で4輪車を開発する体制を整える。新車開発に必要な開発、購買、マーケティングといった機能の海外移転を進めて、現地のニーズに合った自動車を短期間で開発できるようにする。これまでの新車開発は日本と米国の拠点がメーンで、タイなど一部の拠点を強化中。2輪車に比べて出遅れていた現地化を進め、世界市場で反転攻勢を狙う。

 ホンダは12日、東京都内で開いた主要取引先を集めた会合でこの方針を伝えた。世界6極での開発は、2014年にも発売を予定している小型車「フィット」の次期モデルから導入する。従来モデルに比べ日本からの部品供給比率を大幅に減らし、コスト競争力の高い海外製部品の採用を増やす。

 現地機能の強化により、海外各地で競合する車種の材料や仕様を比較して差別化を図るほか、現地資本の部品メーカーからの調達比率も高める。

nikkan.co.jp(2012-01-13)