私の拙い社会貢献活動

 定年退職時私の人生が今、正に黄昏んとするときふと自分の来るし方を顧みると大きな足跡も、くっきりとした轍も残せなかった。此のまま日没を迎へたら、数十年を経ずして私がこの世に存在したことの痕跡すら留めなくなるだろうと思うと、聊かな寂寥感を禁じ得ず、私の細やかな体験、愚かしい思想、貧しい心情の一端をお伝えしておきたいとの焦慮の念に駆けられ、今後は主に無料奉仕の活動をすべきと決心しました。

 私は定年とは「義務の時代から見果てぬ夢を追う自己完結へのギヤチェンジの時代」と思います。 自分のやりたい情熱資産を持っていれば、その活動や生き甲斐のある場は無限に大きく広がることと思います。

 活動の主体は、地域との関わりで小畔川沿いに生い茂った雑草、荒れ地を開墾(県の許可を得て)し春は芝桜、夏は向日葵、秋はコスモスを基調とした200種の花壇化を10年計画で実現、本年2月この環境美化活動に対し埼玉県上田知事より感謝状を戴きました。

 今後は、アクチイブエージング(高齢新人類)を目指し一念発起し、自然を大切により、住みたくなるような環境づくりと皆様への感謝の気持ちを胸に、明るく伸びやかな日々を過ごしてまいる所存です。



記:小林 龍巳(2012-05-吉日)