ホンダ湯布院荘から行ける九州の名所

 ホンダ湯布院荘には毎年2〜3回は出かけていますが、いつも行き帰りの道中と、湯布院荘を拠点に周辺をドライブしていますが、紹介したいいいところが沢山あります。

 これから折りにつけて紹介したいと思いますので、OBの方々には湯布院荘にお越しいただいて湯布院荘を拠点にドライブをお勧めします。

 今回は女房の母親の96歳の誕生記念に2泊で出かけましたが、行きは大分県日田市の豆田町に立ち寄り、湯布院荘からは大分県中津江村の鯛生金山に出かけ、帰りは福岡県浮羽市と星野村を通って棚田を見てきました。


豆田町の街並

星野村石積の棚田

 特に鯛生金山はお勧めの場所です。

 大分県日田市にある豆田町は城下町で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、古い建物が建ち並んだ昔をしのばせる街並です。

 鯛生金山というから岩山かと想像していたら、外見は普通の低い山で意外でした。

 道の突き当たりにトンネルの入り口があり、そこが坑道の入り口で、坑道に入ったとたん、そこは硬い白っぽい岩に囲まれていて、金山の風景に一変します。


鯛正金山坑道入口

坑道

 金山の中を上に向かって掘るのかと想像していましたが、意外と地下に向かって掘ります。

 地下に向かって竪坑を掘り、そこから枝のように横坑が何本も広がっています。

 竪坑は5本ありますが、坑道の入り口からしばらく歩いた突き当たりに第一竪坑の竪坑巻上機があります。

 竪坑巻上機は第一竪坑の真上にあるのではなく、滑車を介して30メートル離れたところに設置されています。

 510メートルの地底からウナリをあげて、竪坑ケージで人や金鉱石や資材を巻き上げていました。

 竪坑巻上機の写真の奥に人影が写っていますが、昇降は人がレバーを操作してやっていました。


竪坑巻揚機

第一竪坑説明写真

 竪坑を上から中をのぞいてみることができますが、地下17階(深さ510m)は迫力があります。

 最初のころは、穿子(ほりこ)(夫)が掘った鉱石を手子(てご)(妻)が適当な大きさに割ってかき集めて夫婦で坑内の仕事をしていましたが、英国人が鉱業権を得てから近代的な設備が導入され、坑内には竪坑巻上機・削岩機・バッテリー機関車と鉱車・排水ポンプなどが展示されています。


穿子と手子

バッテリー機関車

 これらの機械を見ているだけでも楽しくなります。

 アメリカ、ロシア、アジアの各国から人々が集まり、金山の周辺には事務所・病院・学校・倶楽部などが建って鉱山町が形成され、全盛のころは従業員数が3000人を超え、村内には映画館や飲食店が建ち並び、九州の一山村がまれにみる活況を呈したそうで、1972年(昭和47年)に閉山ということですので、1894年(明治27年)に発見されてから、かなり最近まで操業していたことになります。

 鯛生金山は大分県の山奥にあると思っていましたが、大分県と福岡県の境にあり、カメルーンのサッカーチームのキャンプ地があった中津江村にあります。

 カメルーン弁当(800円)や砂金採りの遊びもあり、一日楽しめます。


砂金採り場

カメルーン弁当

 浮羽と星野村の棚田はちょうど彼岸花が咲き、稲穂が黄色い花が咲いたようで、素敵な風景でした。

山永 順一(2011-10-04)