20年ぶりのカナダ

 相変わらず発明にはまっていますが、たまには海外旅行もいいなと思い女房とカナダへ9日間の旅をしてきました。

 カナダはちょうど20年前に仕事で3ヶ月半ほど滞在したことがありますが、9月に帰国したので秋のカナダを見たことがなく、秋がいいということでこの季節にしました。

 私は極端な飛行機嫌いですので、どうせ行くなら西海岸と東海岸の両方回ることにしました。

 西海岸はカルガリー経由でバンフの少し手前のリゾート地のキャンモアに泊まって、カナディアンロッキーを北上してコロンビア大氷原まで行ってきました。

 朝焼けのロッキーの山、黄葉が美しいロッキーの山並み、青い絵の具の混ぜたようなモレーンレイク、300メートルの深さがある大氷原で感動しました。



 東海岸はナイアガラからトロント、モントリオール、ケベックとメイプル街道を北上し、モントリオールに戻ってローレンシャン高原の紅葉を楽しんできました。

 イルミネーションに照らされた夜のナイアガラは幻想的で、紅葉のローレンシャン高原は広大で美しく、古き時代の砂糖小屋(メープルシロップをつくる小屋)の見学やミニハイクを楽しみました。



 20年ぶりのメイプル街道で、当時の写真を持参しての検証の旅でもありましたが、20年前とほとんど変っていませんでした。変わったのは私の容貌のようです。

 数枚持参した20年前の写真と比較して明らかに変わったことが分かったのはケベックのロアータウンの写真で、左手のお店の看板と右手の建物の壁を壊して入口ができていました。また要塞のシタデルタが焼け落ちていました。タバコの火だそうでお金がなくまだ再建の目処が立ってないそうです。

 20年前と変わったことと言えば、車のライトがエンジンをかけると昼間でも点灯し、全ての車が昼間もライトを付けて走っていることと、トロントの空港が北京オリンピックに立候補してリニューアルされて見違えるほどに綺麗になったことです。

 また、20年前は気がつきませんでしたが、ケベック州の車は乗用車もバスも全てナンバープレートにJe me souviens(私達は決して忘れない)と書かれていることです。今でもイギリスに敗れたことを根にもっているようです。

 現地の旅は楽しいですけれど、10時間以上も座りっぱなしの飛行機は本当に疲れます。また、カナダやアメリカは味音痴で食べ物が粗雑なのもまいります。旅してあらためて日本の良さを再認識しました。

記:山永 順一(2008-11-27)