トヨタアイデアコンペティションで受賞

 このところあちこちで集中豪雨が災害をもたらしていますが、福岡もかなり雨は降りましたが幸い被害はありません。

 先日のEgobnet情報に島根さんの稲作の記事が掲載されましたが、お元気な姿を懐かしく拝見させていただきました。

 私はすっかり発明家になって発明を楽しんでいます。

 福岡県は自動車産業を積極的に誘致して、ホンダ以外は各社が工場を建設し、愛知に次ぐ自動車産業県になりましたが、トヨタ自動車九州鰍ェ主催するトヨタアイデアコンペティションがあります。今年で第7回になりますがこれまで学生を対象にクルマ・乗り物に関するアイデア・研究を全国から募集していましたが、昨年から一般も対象になりました。昨年から応募していますが今年はJ-TACS賞を受賞し1次審査通過1万円と合わせて賞金6万円をゲットしました。

 公開審査結果がトヨタのHPに掲載されています。
 http://www.toyota-kyushu.com/nb/news080808.html(←ここをクリック)

 全国から5百数十件の応募の中からの受賞です。

 ジェータックスはご存知かも知れませんが、トヨタが100%出資のトヨタ車の特装・袈装サービスをしている会社です。
http://www.jtacs.co.jp/(←ここをクリック)

 書類審査、1次審査、公開審査と3回の審査があり、1次審査と公開審査はパワーポイントを使って審査員の前で発表です。

 公開審査はホテルオークラでトヨタの役員や大学の教授や会社の社長などの審査委員と見学者の前での発表で、会社の評価会以来久しぶりに緊張しました。

 私が現役のころの会社の評価会ではOHPでしたが今はパワーポイントですね。

 アイデア名は「カイダンサット」です。

 この「カイダンサット」は、マンションや病院などの高層階の建物で火災や地震が発生したとき、お年寄りや障害があって歩行が困難な避難困難者を、非常階段を使って一人で救出できる避難困難者救出台車です。

 発明のきっかけは、自宅のマンションで消防署と協同の防災訓練があり、歩行困難者がいたら住民同士で助け合って救出するように説明がありました。しかし、現実は救出用具もなく、防災組織もできていないので、とても助けを求めてもすぐには助けてくれる人が集まりそうになく、一人の力で救出できる用具の必要性を痛感し、この「カイダンサット」を考案しました。



 車に直接関係ないので受賞は厳しいと予想はしていましたが、審査委員の中でも意見が割れたそうです。しかし、審査委員長の総評では、実際に物を作って実験していて少し手を加えれば商品として出せそうというコメントをいただきました。また、ジェータックスの社長やトヨタ自動車九州の常務からも高い評価をいただきました。

 トヨタはライバル会社ですので私の専門領域の生産装置に関する技術は提供しません。トヨタは一般からアイデアを募集していますがホンダは趣向を変えて、車造りの経験豊かな退職者を対象にアイデア募集をしていただければ生きがいにつながっていいなと思っています。

山永 順一(2008-09-02)